選び方完全ガイド
介護施設・病院向け
2025年版
【2025年版】失敗しない7つのポイント
介護施設のナースコール 最新選び方完全ガイド
公開日:2025年9月 / 監修:HELPCARE編集部

ナースコールは「一度導入すると10年以上使い続ける設備」です。選び方を間違えると、毎日の業務効率・利用者の安全・コストのすべてに長期にわたって影響が出ます。本記事では、施設種別・規模・予算・通信方式・機能・法規制・サポート体制という7つの観点から、後悔しないナースコール選びのポイントを解説します。
ナースコールとは?基本的な仕組みと役割

ナースコールとは、介護施設や病院において、利用者・患者がスタッフを呼び出すための連絡システムです。居室やトイレに設置された呼出ボタンを押すことで、ナースステーションの親機やスタッフが持つ端末(PHS・スマートフォンなど)へ通知が届く仕組みです。
近年は単なる「呼び出し」機能にとどまらず、見守りカメラ・離床センサー・バイタルモニター・介護記録ソフトとの連携が可能な多機能システムへと進化しています。一方で、必要な機能は施設の規模・種別・スタッフ体制によって大きく異なります。「高機能すぎて使いこなせない」「逆に機能が足りなかった」という失敗を避けるためにも、自施設のニーズを明確にしてから選ぶことが重要です。
設置義務・法的基準を確認する
まず大前提として、多くの介護施設・医療施設ではナースコールの設置が法律で義務付けられています。選定の前に自施設の設置基準を確認しておきましょう。
主な法的設置基準
| 特別養護老人ホーム(特養) | 居室・便所にブザーまたはこれに代わる設備の設置が義務(厚生省令第46号) |
| 介護老人保健施設(老健) | 療養室・便所に設置義務(厚生省令第40号) |
| 軽費老人ホーム | 居室に設置義務(厚生労働省令第107号) |
| 有料老人ホーム | 便所に設置義務。居室への義務規定はないが、緊急時対応設備の設置が必要(有料老人ホーム設置運営標準指導指針) |
| グループホーム・小規模多機能 | 都道府県の指定基準に従い設置 |
「ブザーまたはこれに代わる設備」という表現が使われており、従来型のナースコール以外にスマートフォンや呼出ベルも法的には認められています。ただし、安全性・信頼性の観点から、インターホン工業会のGRSN適合登録を受けた製品から選ぶことが推奨されています。
通信方式の違い:有線・Wi-Fi無線・LTE無線
ナースコールの通信方式は大きく3種類あります。それぞれの特徴を理解することが、選定の最初のステップです。

有線タイプ
壁内配線で機器を接続。通信の安定性が高いが、工事費が高額で増設・移設が困難。

Wi-Fi無線タイプ
施設内Wi-Fiを使って通信。配線工事不要だが、アンテナ・アクセスポイント整備が必要で1台からの導入は難しい。

LTE無線タイプ
携帯電波網を使って通信。Wi-Fi設備も工事も親機も不要。1台から導入でき、どこでも使える。
| 比較項目 | 有線 | Wi-Fi無線 | LTE無線 |
|---|---|---|---|
| 工事の要否 | 配線工事必要 | AP整備が必要 | 工事不要 |
| 初期費用 | 高い | 中程度 | 低い |
| 1台からの導入 | 不可 | 事実上困難 | 可能 |
| 通信安定性 | 非常に高い | 電波環境に依存 | 高い(キャリア網) |
| 拡張・増設 | 工事が必要 | 機器追加のみ | 機器追加のみ |
| スマホ連携 | 困難な場合多い | しやすい | しやすい |
失敗しない選び方7つのポイント
Point 1施設の種別・規模に合ったシステムを選ぶ
「大規模病院向けの高機能システム」と「小規模グループホーム向けのシンプルシステム」では、必要な機能も費用も大きく異なります。まず自施設がどの規模・種別に該当するかを整理しましょう。
大規模病院・特養
(100床以上)
多機能な有線またはWi-Fi無線システム。電子カルテ・PHSとの連携、廊下灯・ベッドサイド端末の統合管理が必要。
中規模施設
(30〜100床)
Wi-Fi無線またはLTE無線が主流。スマホ連携・離床センサー・見守りカメラとの連動機能が判断ポイント。
小規模施設
(〜30床)
シンプルで使いやすいLTE無線システムが最適。月額コストが低く、スタッフ教育の負担も少ない製品を選ぶ。
訪問介護・
グループホーム
工事なし・1台から導入できるLTE無線一択。在宅利用もカバーできるSIM内蔵型が特に有効。
Point 2初期費用とランニングコストの「総額」で比較する
ナースコール選びで最も多い失敗が「本体価格だけで比較してしまう」ことです。実際のコストは初期費用・工事費・月額ランニングコストの合計で判断する必要があります。
| 比較項目 | 有線 | Wi-Fi無線 | LTE無線 |
|---|---|---|---|
| 機器代(初期) | 高め | 中程度 | 低め |
| 配線・工事費 | 数十〜数百万円 | AP整備費が必要 | ゼロ |
| 月額ランニング | 保守契約が主 | クラウド利用料など | 月額800円〜 (HELPCARE) |
| 故障・修理費 | 部品・工事費が高額 | 中程度 | 機器交換のみ |
| 10年間の総コスト | 最も高い | 中程度 | 最も低い傾向 |

「工事費」は見積もりに含めて比較を 有線ナースコールの配線工事費は施設の広さや構造によって大きく変動し、機器代を上回ることも少なくありません。
必ず「工事費込みの総額」で他の方式と比較しましょう。
Point 3通信方式を施設のインフラ環境に合わせて選ぶ
Wi-Fi無線タイプを選ぶ場合、施設内のWi-Fi環境(アクセスポイントの数・電波の強度・セキュリティ設定)が十分かどうかを事前に確認することが不可欠です。電波の死角があると呼出が届かない事故につながります。
一方、LTE無線タイプはキャリアの携帯電波網を使うため、施設内のWi-Fi環境に依存しません。地下や電波が届きにくい構造の施設でも、キャリアの電波が届く範囲であれば安定して使えます。
- 施設内にWi-Fiインフラが整備されている → Wi-Fi無線も選択肢に入る
- Wi-Fi環境がない・不安定 → LTE無線が最適解
- 工事なしで今すぐ使いたい → LTE無線一択
- 大規模・新築で配線を最初から組み込む → 有線も検討可
Point 4 「必要な機能」と「将来の拡張性」を確認する
機能が多ければ良いわけではありません。自施設が「今必要な機能」と「将来追加したい機能」を整理したうえで選びましょう。
基本機能
(すべての施設に必要)
- 呼出ボタンによる呼び出し通知
- スタッフへの通知(スマホ・PHS)
- 呼出履歴の記録・管理
拡張機能
(施設のニーズに応じて選択)
- 見守りカメラ・ライブ映像確認
- 離床センサー・転倒検知との連動
- バイタルセンサー(呼吸・心拍・体温)との連動
- 介護記録ソフトとの自動連携
- スタッフ間インカム・通話機能

段階的な拡張ができる製品を選ぶのがおすすめ 最初から全機能を導入するのではなく、まず基本機能で始めて、現場のニーズに合わせて機能を追加できる設計の製品を選ぶと、無駄なコストを抑えながら現場の課題を解決していけます。
Point 5利用者・スタッフ双方の「使いやすさ」を確認する
どんなに機能が充実していても、「使いにくい」と感じられると現場に定着しません。特に以下の2点を必ず確認しましょう。
利用者側(呼出ボタン)の
チェックポイント
- ボタンが大きく、握力が弱い方でも押しやすいか
- コードが絡まりにくい設計か(有線コードタイプの場合)
- 防水・防滴対応か(トイレ・浴室での使用を想定)
- 誤作動が少ない設計か
スタッフ側(受信・管理)の
チェックポイント
- 通知の見落としが起きにくいUIか
- スマートフォンアプリが直感的で操作しやすいか
- 呼出記録の入力・確認がスムーズか
- 夜間帯のサイレントモード切り替えなどの設定が柔軟か
可能であれば無料お試し期間を活用し、実際の利用者・スタッフに使ってもらってから最終判断することを強くおすすめします。
Point 6既存システムとの連携可否を確認する
すでに施設内で使っているシステム(介護記録ソフト・見守りセンサー・PHSなど)とナースコールが連携できるかどうかは、導入後の業務効率に直結します。メーカーによって連携できるシステムが限定されている場合があるため、事前に確認が必要です。
- 現在使っている介護記録ソフトとAPI連携できるか
- 既存の見守りセンサー・離床センサーと接続できるか
- スタッフが現在使っているPHS・スマートフォンで受信できるか
- 将来的に追加したいセンサー類との互換性があるか
Point 7保守・サポート体制を確認する
ナースコールは利用者の安全に直結するため、故障・トラブル時の対応スピードが非常に重要です。導入前に以下を必ず確認しましょう。
故障時のサポート対応時間
24時間・365日対応か、平日日中のみか
修理・交換対応の速度
翌日対応可能か、部品在庫を保有しているか
介護施設での導入実績
医療施設向けのメーカーは介護施設のニーズに合わないことも
操作研修・マニュアルの充実度
スタッフへの教育コストを抑えられるか
部品保有期間
製造終了後何年間部品を保有しているか(10年以上が理想)
施設タイプ別おすすめ選択フロー
以下の質問に順番に答えることで、自施設に合ったナースコールの方向性が分かります。
ナースコール選定フロー
施設に工事が可能な予算・期間がありますか?
いいえ(急いでいる・予算が限られている) → 無線ナースコール(LTE推奨)へ
はい → Q2へ
施設の床数は100床以上ですか?
はい(大規模) → 有線またはWi-Fi無線の大規模システムを比較検討
いいえ(中小規模) → Q3へ
施設内のWi-Fi環境は整備されていますか?
→ はい(十分なWi-Fi環境がある) → Wi-Fi無線タイプも選択肢に
→ いいえ・不明 → LTE無線タイプ(工事不要・1台から)が最適
将来的に見守りセンサー・バイタル管理との連携を検討していますか?
→ はい → 段階的拡張に対応したシステムを選ぶ
→ まずは呼び出し機能だけでよい → シンプルな低コストモデルから始める
導入前の最終チェックリスト
- 自施設の法的設置基準(施設種別ごとの義務)を確認した
- 施設の規模・床数・居室数・ユニット構成を整理した
- 現在のWi-Fi・ネットワーク環境を確認した
- 初期費用・工事費・10年間のランニングコストを合計で比較した
- 補助金(介護テクノロジー導入支援事業など)の活用可否を確認した
- 既存の介護記録ソフト・センサー類との連携可否を確認した
- 利用者の身体状況に合った呼出ボタンの形状・操作性を確認した
- スタッフ向けの操作研修・マニュアルが用意されているか確認した
- 故障時のサポート体制(対応時間・修理スピード)を確認した
- 無料お試し・デモを実施して現場スタッフの意見を聞いた
まとめ:後悔しない導入のために「次にすべきこと」
ナースコールは、一度導入すれば10年以上使い続ける施設の要です。本記事で解説した「7つのポイント」を軸に、自施設の優先順位を整理することが、失敗しない唯一の方法です。
しかし、製品選びと同じくらい重要なのが「導入までのプロセス」です。予算確保や現場との調整を後回しにすると、導入の遅れや運用後の不満につながります。
もし、「コスト・スピード・使いやすさ」を最優先したいのであれば、私たちHELPCARE(ヘルプケア)のような、LTE通信とスマホを活用した次世代型システムもぜひ選択肢に含めてみてはいかがでしょうか。従来の有線工事が不要なため、短期間かつ低コストで現場の負担を劇的に軽減できます。
まずは、具体的な検討を始める第一歩として、無料で配布している『ナースコール導入ロードマップ』をご活用ください。
全ステップの工程をまとめており、社内の合意形成やスケジュール管理をスムーズに進めるためのガイドとして最適です。無駄なコストを抑え、最短距離で理想のケア環境を実現するために、ぜひお手元に置いてお役立てください。

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