ナースコール選び方ガイド
ナースコール 新規導入・リプレイスするなら
有線 vs 無線を比較|介護施設・病院の担当者必見
公開日:2025年6月 / 監修:HELPCARE編集部

ナースコールを新規導入・リプレイスする際、「有線タイプと無線タイプ、どちらを選べばいいのか?」と迷う担当者の方は多くいらっしゃいます。両者はコスト構造・工事の有無・機能・メンテナンス性・拡張性・連動性のいずれも大きく異なります。本記事では、それぞれの特徴を徹底的に比較し、施設の規模や目的に合わせた選び方を解説します。
ナースコールの基本:有線と無線とは?
ナースコールは、利用者が体調の異変や緊急事態をスタッフに知らせるための連絡システムです。大きく分けると、ケーブルで機器を接続する「有線タイプ」と、Wi-FiやLTEなどの無線通信を使う「無線タイプ」の2種類があります。
長年にわたって病院・介護施設の標準設備として普及してきたのは有線タイプですが、近年は通信技術の進化に伴い、無線タイプが急速に普及しています。導入コストや施設のICT化戦略によって、最適な選択肢は異なります。
有線 vs 無線:6つの比較ポイント
まず全体像を表で確認しましょう。
| 比較項目 | 有線ナースコール | 無線ナースコール |
|---|---|---|
| 初期費用 | 高い 配線工事費が大きい | 低い 機器代のみが基本 |
| 工事・設置 | 壁内配線工事が必要 施工期間:数週間〜数ヶ月 | 工事不要 最短2週間で使用開始 |
| 月額ランニングコスト | 低め (保守契約が主) | 低い 1台あたり月額数百円〜 |
| 拡張・移設のしやすさ | 困難 追加配線工事が必要 | 容易 機器を追加するだけ |
| 通信の安定性 | 非常に安定 断線リスクはあり | 電波環境に依存 SIM内蔵なら安定 |
| 他システムとの連携 | 独自規格が多く連携しづらい | スマホ・クラウドと連携しやすい |
有線ナースコールのメリット・デメリット
有線タイプは建物の壁内にケーブルを敷設し、呼出ボタンとナースステーションの親機をつなぐ仕組みです。国内の多くの病院・大型施設に導入実績があります。
メリット
- 通信の安定性が高い
- 大規模施設への実績が豊富
- 停電時もUPSにより継続動作
- 既存設備との連動がしやすい場合がある
デメリット
- 配線工事に多額の初期費用が必要
- 工事中は施設の運営に制約が出る
- レイアウト変更・増床のたびに追加工事が発生
- スマホやクラウドとの連携が難しい
- 独自規格が多く保守費が高くなりやすい
こんな施設に向いている

- 大規模な新築病院や、建設時から配線工事を盛り込める施設。
- すでに有線設備が整っており、大規模リプレイスを検討している場合も選択肢になります。
無線ナースコールのメリット・デメリット
無線タイプはWi-FiやLTE(SIM通信)を使い、呼出ボタンからスタッフのスマートフォンへ直接通知を届ける仕組みです。配線工事が不要なため、小規模施設や既存施設への後付けに特に強みを発揮します。
メリット
- 配線工事が不要で初期費用を大幅に抑えられる
- 最短2週間程度で導入できる
- スマホアプリで呼出受信・記録が完結
- 見守りカメラ・バイタルセンサーなどと連携しやすい
- 増床・移設も機器を追加するだけ
- SIM内蔵タイプはWi-Fi環境がなくても使える
デメリット
- 電波環境が悪いと通信が不安定になる場合がある
- 端末の充電管理が必要
- Wi-Fiタイプはルーターやアクセスポイントの整備が前提
こんな施設に向いている

- 小規模グループホーム・サービス付き高齢者向け住宅・訪問介護事業所・新規開設の介護施設。
- 既存の有線システムの老朽化に伴い、コストを抑えてリプレイスしたい場合にも最適です。
どちらを選ぶべき?施設別おすすめ
大規模病院・特別養護老人ホーム(新築)
建設時から配線計画に組み込める場合は、有線タイプも選択肢に入ります。ただし、近年は新築施設でも無線タイプを採用し、初期費用を大幅に削減しながらスマホ連携で業務効率化を実現する事例が増えています。
既存の介護施設・グループホームへの後付け
すでに稼働中の施設に有線工事を行うと、工期中の利用者対応・施設運営が困難になるケースも少なくありません。無線タイプなら工事なしで導入でき、利用者への影響を最小限に抑えながら迅速にシステムを整えられます。
訪問介護・小規模多機能型居宅介護
複数の拠点を持つ事業者や、在宅でのナースコール設置が必要なケースは、無線タイプが唯一の現実的な選択肢です。SIM内蔵型であれば、Wi-Fi工事すら不要で即日設置が可能です。
選び方のポイントまとめ
- 初期費用を抑えたい → 無線
- 工事不要で早く導入したい → 無線
- スマホ・クラウドと連携したい → 無線
- 増床・レイアウト変更の可能性がある → 無線
- 大規模新築で配線を最初から組み込む → 有線も検討可

まとめ
今回の記事では、有線と無線の決定的な違いについて解説しました。
コストパフォーマンスと拡張性に優れた「無線タイプ」か、従来通りの安定性を重視する「有線タイプ」か。どちらが正解かは、施設の規模だけでなく、「建物の構造(壁の材質や電波遮蔽物)」「夜間スタッフの人数」「将来的な介護ソフトとの連携予定」といった、現場ごとの細かな要件によって決まります。
もし今、どちらを選ぶべきか判断に迷われているのなら、まずは「自施設に必要な要件の棚卸し」をすることをお勧めします。ここを曖昧にしたまま導入を進めてしまうと、「導入後に一部の部屋で電波が届かないことが判明した」「結局オプション費用が膨らみ、有線より高くなってしまった」といった、リプレイス時の典型的な失敗を招くリスクがあるからです。
そこで、多くの施設様が直面する「選定の悩み」を整理し、失敗しないためのチェックポイントをまとめた『ナースコール選定・設定ガイド』をご用意しました。
本資料では、本記事で紹介した比較内容をさらに深掘りし、「貴施設に最適な通信方式を判定するためのフローチャート」や「後悔しないための仕様チェックリスト」を掲載しています。 製品カタログを眺める前に、まずはこのガイドを使って「自施設にとっての譲れない条件」を明確にしてみてください。担当者としての自信を持って、次の社内検討へ進めるはずです。

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